4月から「部分的に」フリーになりました

ハテブの方で独立・起業系のコンテンツを時々チェックしていたため、「もしかして独立するの?」という反応を一部よりいただいておりました。

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)を辞めるわけではありませんが、3月をもってフルタイムの社員から、少し勤務形態を変え、週二日だけ出社することになりました。

2月から「部分的に」フリーになりました – 秋元の冒頭をテンプレートとして使わせていただきましたが、実際のところ、2008年3月をもってKCCSを社員としては退職し、4月以降週2日(業務の都合によってはもっと)KCCSに出社しています。KCCSでの肩書きは技術顧問です。

KCCSでの仕事について

KCCSは私にとって居心地のよい職場でした。基本的に、自分のやりたい事業をやらせていただきましたし、自ら新規事業を企画し、それにどっぷり浸かって立ち上げるという得がたい経験をさせてもらいました。
しかし、私の立場は管理職(事業部長とか)でしのたので、管理職としての業務をしながら、セキュリティに対する研究とか、執筆とか、セキュリティ・コンサルタントとしての実務もやっていました。
管理職としての立場と、研究・執筆などの仕事とどちらがメインかというと、「表向きは管理職」、だが「実はもっと技術にのめり込みたい」という状態で、本業である管理職としての職務をおろそかにはしたくない、でも他にもやりたいこともある、という葛藤の状態でした。
もう一つ、父親・夫として、家族と接する時間をもっととりたいという気持ちもありました。

独立・起業

このような生活を続けることは大変なハードワークでした。管理職と技術コンサルタント、父親・夫の三つをすべてを完遂し、持続することはできないと悟り、自宅で仕事のできる道を選びました。ということで、SOHOで会社を立ち上げました。HASHコンサルティングという会社です。

HASHコンサルティングの名前の由来

ご存知のようにHASHという言葉には、IT用語として三つの意味があります。

  • アルゴリズム分野では、表検索のハッシュ表
  • セキュリティ分野では、メッセーダイジェストとしてのHASH
  • PerlなどのLL分野では、連想配列の別名

これらは、私の得意とするアルゴリズムやWebアプリケーション、セキュリティになじみのある用語です。そこからとった・・・というのは表の意味で、実は私の家族の名前の頭文字をとったというのが元々です。私は浩ですのでH、それに妻(A)、長男(S)、長女(H)の名前の頭文字をつなげたところ、うまい具合にHASHとなったのでそれを採用しました。

今後の活動について

KCCSへの出社は週2日になりましたが、今後は管理職としてのマネジメント業務はしないので、既存のお客様には、今までよりも密に対応できると考えています。週2日というのは、商談、社内の連絡・打ち合わせ、エンジニアの指導などが主ですので、お客様向けのコンサルティング実務などは週2日にとらわれずに対応いたします。今後とも、継続してお付き合いいただければ幸いです。営業窓口もいままでどおりのKCCSの営業が担当いたします。
とはいえ、せっかく起業したからには、事業を伸ばしていかなければなりませんが、こちらの方はぼちぼちやろうと思っています。ホームページを見て「やる気がないのではないか?」と疑問を呈される場合もありましたが、しばらくは技術的な調査や執筆に力を入れていきたいと思います。それができるのも、KCCS技術顧問としての収入の基盤があるからでして、私のわがままを受け入れてくださったKCCSの経営陣には本当に感謝しています。
私のし残しとして、できるならば、Webアプリケーションセキュリティの2冊目となる本を執筆したいと思っています。現実にできるのか、引き受けてくださる出版社が見つかるかなど課題はありますが、この場で宣言することにより、自分を追い込もうと思っております。
とはいえ、徳丸に相談したいという内容があれば、直接メールいただければ対応させていただきます。今までよりも身軽な立場ですので、気軽にご相談ください。

というわけですので、KCCS技術顧問としての徳丸、HASHコンサルティング代表取締役としての徳丸、ともに今後ともよろしくお引き立ていただければと思います。
ありがとうございました。